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内 想

 投稿者:沙門  投稿日:2004年 1月 4日(日)21時29分12秒
 


真夜中、水面に月を映す湖のように


心は安寧であった


星がひょうと流るる事にも触れず


野生の者が暗い水縁で口づけているのも知らず


古い書物の一行のようにして安寧であった






そうして僕はようやく


不可視の精霊と爛熟した魔性の結合した唾液の中心から


原始の言語(ルーン)を喚びだして


パーフェクト・ワールド(完璧な世界)に自らの骨の先端で造られた筆を


ゆっくりと沈めていく


静寂が慌ただしく乱れ


水面の月を粉々に砕き散り


一隻の小舟が人ならざる人を連れて来る頃






宇宙が“さびしい”と






僕は筆とノートを放り出して


全精神の集中された呼吸で追い駆けた


野生の者が驚いて身を竦め


一つの大きな翼が飛び上がった


感覚したのはわずかにそれだけで


全てが未だ神聖なる未知の母胎の中で眠る




夜明け




倒木の枝先でズボンを裂き


息を弾ませた僕が









“さびしい”と告げるまでは

http://hp.kutikomi.net/poem22/

 


matataki

 投稿者:志摩雪貴  投稿日:2003年12月25日(木)18時08分40秒
 


毒がめぐる

平等な生死を避けて




早く消えてゆくものを有利だとしよう

目が潰れても終わりを見よう






こうして何かが終わり

何かが始まり

わたしが犯したルールを食べて




何かが後追いしわたしの証拠

隠滅のために綴った日々




折って引いて祈って

またとない悪夢をきちんと殴って






伸びてゆく地平に埋もれながら

よじれた指で絲を紡ぐ






針が廻ってわたしは砂になる

http://littlepigeon.lolipop.jp/

 
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夢をありがとう

 投稿者:mike  投稿日:2003年12月29日(月)03時56分15秒
   あなたの詩が好きでした
 どうしようもなくときめいて
 時に拗ねてみたり
 時にその声に応えたくて
 靴を脱いで 急いで
 あなたの元へ行った
 そんなこともあったわね

 会いたくて 会いたくて

 太陽と月と雨が容赦なく
 葦を揺さぶり 応酬をする
 ひたすら 心の騒ぎを抑えて
 動けない日々を
 わたしは信じていた
 また緩やかな日常が訪れることを

 あなたの姿はみつからない
 息を潜めて こちらを見ているのに
 わたしはただ 続きが聞きたかった
 これからも ずっとこれからも
 夢を見続けていたかった

 唐突に読みかけの頁は閉ざされ
 重い扉に吸い込まれてしまった
 いい訳も許されず
 わたしは 家路に還された
 戸惑い 渇れることのない涙を
 あなたにみせることもなく
 
 荒野に咲く花になろうと
 一緒に歩こうと
 あなたは言ったじゃない
 
 悲しい 悲しいけれど 
 もはやすがる路はなく 
 背中合わせの影が一人隠れ去る
 わたしの中のもう一人のわたしは
 深い溜息をつく
 
 あの無言の抗議には
 銀の星を降らしても勝てはしない 
 無茶ができる年でもない
 
 でもねえ 話したくなったら
 わたしを揺り起こしてね  

 さあ 向う岸へ渡ります
 秘密が丘へ眠る時が来たわ
 またうたえる時があると
 希望を抱いて

 希望を抱いて

             2003/ 7/29
 
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裁かれた手紙

 投稿者:mike  投稿日:2003年12月12日(金)15時45分51秒
 
 書いては消し 書いては消して
 纏まらない言葉が無遠慮に並んだ
 今でも・・の文字だけが
 強く いとおしく
 いくつも泳いでいた便箋

 抽斗に入れたまま
 渡せない手紙だった
 不慮の事故にみまわれた
 家族を忘れて
 丁寧な詩をかくなんて 
 わたしにはできなかった

 三日が過ぎて七夕を迎え
 ともかく目に触れる短冊に
 文にも詩にもならない言葉たちを
 ぶらさげた
 気づいてくれると 慢心していた

 あなたが窓から見える
 ここにおいで と言う声も

 何度も聞えたのに
 同じだね と言えなかった
 声がでなかった
 
 渡すしかないと思った
 わたしは走って走って
 走って行ったの十日目に

 着いた先に待っていたのは
 漆黒の闇に滲んだ月夜
 扉は堅く閉ざされていた

 あなたは一人で決めた 
 あなたはずるい
 あなたは待ってはくれなかった

 わたしは怠った
 わたしは思い込んでいた
 待っていてくれると・・・
 
 せめてもと望んだ
 あなたへの手紙は
 届かずに 裁かれた

              2003/ 7/21

         
 

足跡

 投稿者:mike  投稿日:2003年12月12日(金)15時43分48秒
 
 あなたの残した足跡に

 わたしの足を重ねてみる

 ずっとみてきた

 煮え切らない社会に

 怒り顕わし 

 糾そうと叫びをあげて

 だからわたし

 激しくいとおしく共鳴した

 手の疵も涙の数も

 何もかも 把握しているつもりだった

 明日のことなど解らない

 一緒に 歩いて行こう

 そう行ったじゃない

 なのに あなたは貝のように

 口を閉ざしてしまった

 言葉を紡げない

 それは事実

 蜘蛛の巣絡まるあのエリア

 その真っ只中に居た

 自由自在には時が巡って来ない

 どんな角度から見ても

 手を離したと見えたのですか

 声を届ける時間が

 欲しかっただけなのに

 あなたは 還そう という

 わからない
 わからない

              2003/ 7/16

 

おめでとう

 投稿者:mike  投稿日:2003年12月12日(金)15時42分12秒
   1人だけの旅立ち

 おめでとう

 未来のあるあなた

 苦悩のない国への旅立ち
 

 交代で背負ったリュックの中で

 暴れているのは

 宙に浮く青褪めた魂だ

 チャックを開けられないまま

 置き去りにされた 哀れな魂だ 
( 待って・・・ ) 

 あぁ 空の彼方から

 とてつもなく響く 翼の音だけが 

 重く重く ! 重く圧し掛かる 

 腫れ上がった心臓に蓋をする気なの

 残酷な仕打ちよ なんてことを !

 わなわなと震えが止まらない


 この喪失感を あなたは笑うでしょう

 一人で自由を掴んだ不死鳥よ

 汗まみれの魂は 繭になる

 告げられなかった魂は

 水も飲めずに 繭になる


 おめでとう 
 
 未来のあるあなた

           2003/ 7/16
 

無題

 投稿者:志摩雪貴  投稿日:2003年12月 7日(日)20時53分39秒
  おまえはしっているのだろうかこの路でわたしがわたしとすれちがいそのしゅんかん

にうしなわれた奇跡のことを。おともなく崩おれるわたしのからだと妻のからだが反

射した月面にすいちょくにらっかしてゆく重力のことを。えいえんのこどくを彷徨う

こともあてもなくかくしんもなくぼんやりと消費する命のことを。燃えるまちを丘の

うえからさんぜんとながめていたいつか、きょりとへいきんを求めすぎるあまりにき

ずついた女性が母でわたしは妻とこどもをだいてげつめんへと。とおい重力にひっぱ

られたままかれをいととおおおおおしく感じながらなでる、なでないのせんたくもで

きずにひっぱられて。名前を知っている?すりきらしたこの皮膚の下であかく泣いて

いるまちをながめながら。その丘につづくみちだけがわたしにもうひとりのわたしの

存在ときょうふだけをめまぐるしく回転させ、それにまきおこされたいたみもここで

平等な存在として受け入れられてしまったから、妻はくるってしまう。台所にあった

テーブルの足がすこしずつかけてゆくように世界は均等から不均等へ、いちからにへ

すこしずつ傾いてそれをあいしている彼をいととおおおおおしく感じながら、わたし

には何者もおかせない妻と子供と月面があってだからはしるのもままならずずっと床

及びそれがひろがる丘の上でずっとまちがもえひろがりかなたの山すそがこう、ぱち

ぱちとそまっていつかあの、とおい異国の火事のようにこくどの何分のいちかを焼き

払っておおい、平和がきたぞ!というのをまっている。彼がいうのをまっている血管

が伸びてゆく自由に伸びてゆく。さもしい殻が剥げてゆくさもしい膜がわたしを包む

お前はしっているのだろうかこの路でわたしがわたしとすれちがうその瞬間に失われ

た奇跡のことを。それをわたしともうひとりのわたしを名乗る彼さえも望んだことを

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(無題)

 投稿者:詩音  投稿日:2003年11月19日(水)14時17分32秒
  上戸さんの感傷という歌にのせて作ってみました。


懐かしい君の口から 驚くべき真実を聞く
諦めた、捨てた想いを思い出す
どうしてこんなに切なくなるのだろう 君の瞳(め)みたら何も言えず
私を想ってくれていた 君がいたよ 遠い過日
その想いに答えたくて 自分の想い探した 瞳(ひとみ)を閉じて…

嬉しい事実を知って 自分の無知を恨む
伝えられないあいまいな想いは隠して
心の奥に秘めておこうと決めた 友情か恋か 違いが判らず…
君の名前を呼んでる 声がしたよ 胸の奥
その源泉(いずみ)を知るのが怖くて 気づかない振りをした 弱すぎた私…

あのころの私を責めたよ 鈍感すぎた 全てに
自分自身の想いでさえ 向き合うのを避けてた
2人の想いはめぐって1つの関係(ばしょ)に落ち着いた現在(いま)
君の瞳(ひとみ)は変わらず 優しく告げた 切ないMemory
 
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帰り道

 投稿者:tsuma  投稿日:2003年11月10日(月)03時31分37秒
  赤点のテストが返ってきたり
友達からバカにされたりなんかして
「あぁ、俺ダメじゃん! ヤベぇじゃん!」
なんて大袈裟に頭抱えて悩んでみても
ノラネコを3匹連続で見る幸福感にはかなわない

なぜか悟った帰り道
 
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「いちばん星みつけた」

 投稿者:志摩  投稿日:2003年11月 2日(日)15時21分24秒
  その秋は常にあなたのものだった
その秋は常にあなたのものだった

いろとりどりのキーボード・鍵盤は
床におさまることなく
宙ぶらりんで、とりとめさえない

その影はとりとめさえなく常にあなたの秋だった
その影はとりとめさえなく常にあなたの秋だった

http://littlepigeon.lolipop.jp

 
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